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猿の見る夢 [読書]

桐野夏生「猿の見る夢」を読みました。
主人公は60歳間近のサラリーマンという設定で
読み始めはちょっと篠田節子風だなと
思ったんだけど、やっぱりぜんぜん違います。
仕事そのものはほとんど出てこなくて
セクハラ対策ばっかりしている感じでした。

主人公がかなり腹の立つ自分勝手な男で
読んでいてイライラしました。
最後の最後までイライラしっぱなし。
長峰みたいな存在も、私は釈然としないし
登場する女性たちでさえ、だれにも共感しない。
終わりまで読んだら何かあるのかと思えば
特になにもなかったし。
いろんな意味でイマイチだったな。

TAP THE LAST SHOW [映画]

ま、ある程度、覚悟はしてましたが、
見るべきなのはタップダンスのシーンのみ。
あとは素人監督まるだしで、ストーリーは
どこかで見たことがあるような三番煎じ
くらいのエピソードがてんこ盛りだし
音楽もバラバラだし、意味もなく東京タワー
出し過ぎだし、つっこみどころ満載。
渡をはじめとする人物たちにもまったく
魅力感じられなかったし。

そんな状況でもなんとか見られたのは
タップダンスのおかげですねぇ。
芝居はへただけどタップはうまい人たち
集めましたね。
でも最後のショウはダンサー達を活かしきれて
なかったんじゃないかなぁ。
あのショウ構成、もっとやりようがあった
ような気がします。

一私小説書きの日乗 不屈の章 [読書]

西村賢太「一私小説書きの日乗 不屈の章」を
読みました。
2015年7月~2016年6月の日記です。
1日当たり、だいたい数行程度なんだけど
夕飯に食べたものとか、会った人などなどを
メモ程度に記述しているシリーズもの。

回転寿司を何皿食べたかとか、だんだん皿数が
増えていったりするのとか何故かおもしろい。
今回気になったのは清水氏。
写真付きで載せてほしい。カラーも欲しいなぁ。
意外とトンカツあげてたり、ハヤシライス
作ってたり、カレーなんてけっこうな頻度で
作ってますよね?
でも作っている様子は日記には登場しません。
カップ麺だったり、牛丼屋のテイクアウト
だったりが妙にうらやましかったりする。

痛風や腰痛もよく登場してたな。
中年独身作家の、リアリティあふれるごく普通の
日常が妙に楽しいよな。

怪物はささやく [映画]

まずは映像がかなり芸術的!
大写しの多用がちょっと気になったけれど
アニメーションやCGも含めて、なかなか
見ごたえありました。
ずっとコナー目線だったので、精神的に
つらかった!
怪物を含めて、大人たちも子どもたちも
ちっとも甘やかしてはくれない。
でもだから最後が効いてくるんだなー。
ショーシャンクみたいな感じだった。

コナーのボーダーの服もかわいらしかったし
インクが広がるアニメーション、鉛筆書きの
大写しなどなど、印象的なシーンがかなり
たくさんありました。
映像の印象が大きかったので、これから
原作を読んでみようと思います。

薄暮 [読書]

篠田節子「薄暮」を読みました。
これもまたおもしろかった!
けっこう久しぶりに、先を読みたくて
しょうがない作品でした。

すでに亡くなっている画家をめぐる物語で
その画家の画集を担当する編集者目線で
描かれています。
その画家のパトロンたち、奥さんや家族など
いろいろな立場で、いろいろな思いをかかえて
いるんですよね。
それが画集出版の各段階で現れてくる様子と
編集者として会社で起こる利害関係、
そして後半あらわれる寺の事情と新興教団、
最終的にわかる事情・・・とまぁ深いのなんの!
智子と多津子の関係、多田の存在、神里、、、
ううーん、いろいろ考えさせられる!
絵画などの美術を扱う業界も、出版社も、
宗教も、いろんな事情を抱えてるんだなー。

これ、もうちょっとしたら、もう1回
読んでみようと思います。
数ある篠田作品のなかでも、かなり好きだなー。

ブリューゲル「バベルの塔」展 [美術展]

東京都美術館で開催されているボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの塔」展を見てきました。
ブリューゲル大好きでベルギー王立美術館まで見に
いってしまった私としては、たとえバベルの塔だけで
集客しようとしているのが見え見えだとしても
行かなくてはなりません。

とりあえず開館の9:30に入れるように、9:20くらいに
到着したところ、もう200人くらい列つくってる!
でも入ってみたら、混んでいるのは入ってすぐの
ところだけで、1フロアあがったボスのあたりからは
かなり空いているのです。
ここから、かなりのんびりゆったり見れました。
最後の最後に控えたバベルの塔もゆっくり見れたー。

思った通り、バベルの塔1作品のみで集客しようと
している企画展で、展示作品の多くは作者不詳とか
聞いたことない画家ばかり。
ブリューゲル作品もバベルの塔以外は版画のみ。
あとはボス2点、メムリンク1点だけ!
最後は大きな一部屋使って、バベルの塔の解説に
かなりのスペースをさいてます。

東京都美術館もこういうことやるようになったかと
思いましたが、それでもやっぱりバベルの塔の実物を
見れてよかった!
拡大版を見てから本物をみて確認もできましたし。
これで混んでたら怒ってたなー、きっと。

鋼のメンタル [読書]

百田尚樹「鋼のメンタル」を読みました。
百田さんがマスコミに叩かれても、ぜんぜん
平気!に見えるのは何故なのか、これを
読めばわかります!

百田さんの発言も、作品も方向性としては
わかるけど、極論なんじゃないのかなぁ
と思うことが多いけど、これも同様。
言っていることは納得できるんだけど、
なかなかそうはいかないよねーってことが
多かったです。

でも最近の若い人たちの弱さについては
かなり同意見。
方向性としてはわかるけど、私が実践するのは
難しいことが多かったな。
できそうなこともあったので、読んでみて
損はないと思います。

長﨑乱楽坂 [読書]

吉田修一「長崎乱楽坂」を読みました。
短編連作のような構成で、少年・駿がだんだん
年を重ねていきます。
ずっと駿の目線で描かれているんだけど、
最後の6作めだけ、弟の悠太の目線なのがまた
いいんだよなー。
駿はずっと三村家を見てきていて、悠太は
蚊帳の外な感じだったけれど、最後にそれが
いきてきてる!

子ども目線なのに、ずっと暗くて、家や
田舎などのどうしようもないものに
押しつぶされそうになりながら生きている
様子に釘付けになりました。
みんなしょうもないんだけど、それぞれに
愛おしいという吉田修一作品らしい一作だな。

光をくれた人 [映画]

ううーん、かなり退屈!
けっこうドラマだと思うんだけど、この
退屈さはいったいなんだろう?
マイケル・ファスベンダーは寡黙で
誠実な灯台守をしっかり生きていたし
ストーリーもそこそこ展開してたと思うけど
退屈で眠たくなりました。

脚本なのかなぁ、それとあと20分くらい
短くした方がいいのかも。
マイケル・ファスベンダーのパパぶりも
かなり微笑ましかったのに、それ以外に全然
おもしろくない。

終わり方がなー、また、イマイチ。
あの夫婦を、あんな形で肯定しちゃうことに
私は抵抗がありますね。

ひなた [読書]

吉田修一「ひなた」を読みました。
大路兄弟とそのパートナーたち、4人の目線で
春夏秋冬の1年を描いています。
これがまた、よかったんだよねぇ。
普通の夫婦・普通のカップルに見える4人の
それぞれの事情が、それぞれに切ない。
最後の桂子のセリフ「自信ないけど、ここに
いたいんだよね」でグッときました。
電車で読んでたんだけど、泣きそうになって
やばかったです。

どうしようもない現実に、うまく向き合って
いこうとする登場人物たちが愛おしくなる
一作だったな。
吉田修一さんらしい、私がかなり好きな感じの
作品でした。
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